外部ゲストスピーカーによる講演会を実施しました


先日開催された外部ゲストスピーカー講演について、株式会社GG Japanにてインターンとして活躍中で、現役GCA受講生でもある本木ふらのさん(大学3年生)が内容を分かりやすくまとめてくれましたので、ご紹介します。

2021年1月16日にオンラインで、GCA受講者に向けて、ゲストを迎えた「Global Career Academy」と題した、キャリアのセッションが開催されました。全二回の第一回目となる今回は、受講者7名、講師2名が参加し、ゲストの方のキャリアについてのお話から受講者である現役大学生が自らのキャリアについて深く考え、見つめ直す良い機会になりました。

今回のセッションは、ゲストの方から自身のキャリアのお話を聞き、受講者が今後どのようなキャリアを積み、どのような人生を歩んでいくか、自分と向き合い、GCAでのセッションのみならず今後のキャリアに活かすという目的で開催されたものです。ゲストの方からのお話のほか、Q&Aセッションもあり、大いに有意義な2時間を過ごすことができました。

今回のゲストは岡田健吾氏。京都外国語大学のOBということで受講生の大先輩です。岡田さんは最年少でDivisionのCFOになり、シンガポールでのアジアパシフィックのヘッドクウォーターの経験もある、現在もファイナンス部門のヘッドを勤めているファイナンスのプロフェッショナルです。

■ まず始めに岡田さんの経歴から簡単に紹介したいと思います。
岡田さんは広島県尾道市にある生口島出身で、京都外国語大学に在学していました。3年生の夏に1年間休学してイリノイ大学に留学。大学卒業後は、IBMというアメリカのIT企業に就職されました。そこで、ファイナンス部門を東京で9年間、そしてシンガポールで3年間アジアパシフィックのヘッドクウォーターとして働き、現在は転職して外資系IT企業のファイナンスのヘッドとしてご活躍されています。

■ 次に、岡田さんの当時の学生時代の過ごし方、就職活動について。
2年生の夏まではサークルやバイトの日々を過ごしていましたが、夏休み後から、仲の良い友達たちの一言や行動で岡田さんに心境の変化があり、本格的に留学を目指すようになりTOEFLの勉強を始めました。そして、アメリカのイリノイ大学に留学し、バスケが得意だった岡田さんはバスケを通じて友達ができ、その経験から何か一つ武器があれば可能性が広がることを実感しました。帰国後に興味のあった米国公認会計士の勉強を開始し、試験を受けに渡米します。試験勉強をしていたこともあり、就職活動は超短期集中型で行い、「優秀な人の中で働けたら自身の成長に繋がるはず」、そして今後の転職を見据え、IBMへ入社しました。
入社後から6年目までは、経営陣の中にいきなり入ったり、遅い時間まで勤務したりと多忙な日々を過ごしていました。そして、30歳という若さでマネージャーに昇格し、3年間シンガポールへ海外赴任。岡田さんの海外赴任が決まるきっかけは海外勤務希望ということを周りに伝え続けたということでした。“思うは招く”という言葉通り、思い続けて、人に伝え続けることの重要さを実感したと言います。現在は、新しい経験のために転職を決心し、ファイナンスのヘッドとしてご活躍されています。

■ では、そもそも外資系ファイナンスとは具体的にどのような職業なのか。
会社の中での財務戦略のプロフェッショナルで、経理はお金を管理するのに対し、外資系ファイナンスは実績を理解した上で、先の業績や実績を予測しながら管理していく仕事だと岡田さんは言います。また、社長や事業部長に寄り添ってマネージメントを行う意思決定をサポートするビジネスサポーターでもあるそうです。よって、ビジネスマーケットを深く理解し、会社の成長に必要なアクションを提案する必要があると言います。岡田さんは私たち大学生に分かりやすいやすいように、3つの分野に例えて紹介して下さいました。戦でいう、“軍師”、野球でいう“キャッチャー”、そしてバスケでいう“ポイントガード”のような、先を見通し、未来を作っていくポジションだと。
必要なスキルとして、大きく分けて二つ紹介して下さいました。一つ目は「ハードスキル」。数字を理解する必要性があるため、会計や財務の知識は必須ということ。また、様々な分野の方々と話すので幅広い知識が必要だということ。そして、英語。外資系だと日本で何が起きているかなど正しく海外のヘッドに伝えるため。二つ目は「四つのソフトスキル」。①ロジカルシンキング②コミュニケーション③好奇心➃体力、不屈の精神。①はどんな職業でも物事を順序立てて考えていくスキルが非常に重要になってくるということ、そしてその考えたことを分かりやすく、相手に応じて伝える②のスキル。さらに、様々なこと、新しいことを知りたいと思う③、そして苦しい時に頑張り切る力の➃があるとより一層活躍できるのではないかと言います。

■ 最後に、現役大学生である受講生に岡田さんが今までの人生の中で感じた、大事なことを四つ共有してくれました。
まず、自分で自分の時間を何に使うか考え、決断し、行動すること。変わってもいいので、自分でこれだと決めて動き出すことが非常に重要。二つ目に、失敗を恐れずにチャレンジすること。やってみて分かることもあり、それをまた新たに考え直すことができるということ。三つ目は、自分の周りの人を大切にすること。家族や友達、仕事でいうと上司や後輩など周りの人を大切にできないと他のものも大切にできないし、大切にすることで信頼にも繋がる。そして最後に、英語は可能性が広がるのでやっておくべきということ。それに加えて、ロジカルシンキング、コミュニケーション力などのソフトスキル、そしてあと一つ何かプラスアルファで自分の武器や専門性、強みがあれば可能性や世界がより一層広がる。掛け算で自分と他とを差別化することで土俵に立ち、チャンスを掴み取れる。そのために自分で考え、様々な人の話を聞き、身に付けることが重要なことだと締めくくりました。

セッション後は、事前に集めた質問と共に受講者それぞれがなぜその質問をしようと思ったのかを説明しながら行う、アクティブなQ&Aの時間になりました。


全受講者からの感想をまとめたものをご紹介します。
キャリアに対する考え方が大きく変わり、英語とソフトスキル以外で何か自分の強みになるものを見つけたいという声が複数ありました。

■ チャレンジ精神を大切に。
キャリアについては、考えが180度変わり、今後の道筋やキャリアを形成する上でどのように考え、アクションを起こしていけば良いかたくさん学ばせて頂きました。長期的な目標を定めて、そこへ向かうために定期的にフィードバック、そして軌道修正をしながらキャリアを積んでこられた岡田さんのお話は、そのひとつひとつがとても現実的でとても面白かったです。目の前にチャンスがあれば積極的にアプローチし、その先を追求し続ける姿勢に、純粋に見習いたいと思いました。やれば出来るとは限りませんが、やらないと絶対に出来ないと仰って頂いたことで、チャレンジしようか少し迷っていたことにチャレンジしようという決心がつきました。今思えば、好奇心だけでトライしたことが様々なことに繋がったり、思いがけないところで役に立ったりということが結構あったので、とりあえずやるということがいかに大切か、改めて分かりました。

■ プラスアルファが可能性に繋がる。
英語とソフトスキル(コアスキル)、+αで武器を持っていることと、そして岡田さん自身の真面目で誠実な性格が成功の秘訣なのだと思いました。それによって、自分を他の人と差別化できるような武器を持つということがすごく重要だと分かりました。近年では英語が話せてなんぼという風潮がある中で、その一歩先の話を聞けて光栄でしたし、その武器を持って自分の可能性を広げることができるように様々な観点で多面的に物事をみることも、より意識していきたいです。

■ 岡田さん自身について、最も多くの感想がありました。
岡田さんの学生時代から社会人までのお話を聞かせて頂いて、とても努力された方という印象を受けました。とてもおこがましいですが、共感できる考え方や「自分ももっと成長できる!」と強い期待を抱き、外資系企業のファイナンスとはどのような職業なのか、また、どのようなスキルが必要なのかなど、とても勉強になりました。様々な方々と関わり、多種多様な部署、部門である中で大変だとは思いますが、その分たくさんの知識を得て、企業の事や仕組み等学ぶことができるファイナンスのお仕事は’未来をつくる’という点でも素敵なお仕事だなと改めて思いました。自分の人生に満足しているかという質問にお答え頂く際、胸を張って、満足しているとおっしゃる姿から、自分も岡田さんのように仕事を楽しむことができる、そんな人生を歩みたいと思いました。そのためには苦労しなければならないことも、岡田さんの大学生活や社会に出てからのお話から教えていただきました。また、岡田さんがどれほど周りの人を大切にしてこられたか、ひしひしと伝わってきた時間でした。金沢さんや岡山さんとお話しされている姿、大学や会社での写真、尊敬している人は奥様だと語る姿等々を拝見し、私も今周りにいてくれる人や今後出会う人すべてを大切に過ごしていきたいと思い、それと同時に人の成長は本人の努力だけでなく、何より周りの環境がとても大事だと実感しました。

■ 人事を尽くして天命を待つ。
最後の質疑応答の時間で「人事を尽くして天命を待つ」という岡田さんが大切にされている言葉に関しては、その素敵な考え方や捉え方に多くの受講者が共感しました。中にはコントロールできないこともありますが、自分が今出来ることに対して最善を尽くす。漠然とした不安の中、考えを巡らせるだけでなく、現実的に変えられることに対して時間と労力を費やし現状を変えていく。そのような姿勢を心掛け、定期的に自省しながら、戦略的に、自分の納得のいくキャリアを歩んでいきたいと思いました。また、”思うは招く”という言葉通り、思い続けて、自分の思いを人に伝えたり、思い続けることでチャンスへと変わる大切さを岡田さんの実体験からより理解できました。

■ 全てのセッションが終わり、受講者が今後活かしていきたいこととは・・・。
より広い視野を持ち自身のキャリア形成に向き合うこと。あまり自分のやりたいことと仕事を混同しすぎず、自分がコントロールできることかできないことか判断すること、そしてできないことに時間や集中をかけるより、できることややりたいことにフォーカスして楽しみ、失敗を恐れずに芯を持って一生懸命実践していくこと。さらに、英語とソフトスキル以外に何か自分の強みになるものを見つけ、そのために努力していきたいという声もありました。

それぞれやりたいことや今いる状況は異なりますが、資格を取り専門性を高めることを視野に入れ、自らのキャリアを考える人、本格化してくる就活に向けて今一度自分自身を見つめ直し、戦略的に取り組む人、そして自分の時間をどう使うか決め、残りの大学生活をどのように過ごすのか考えていく人、など様々ですが岡田さんのお話からそれぞれがベストを尽くして精進していけたらと思います。

記 本木ふらの